美声ラボのカルテ

美声ラボのレッスンブログです。 声優を目指す生徒さんたちに向けて、講師の視点&声優事務所のマネージャー視点で、アドバイスを届けられたらと思い時折つぶやいています。

先日、プロフェッショナルクラスでアニメ実習を行いました。


後期生用の内容ですが
美声ラボにアニメのオーディションが来ていましたので
急遽スタジオを取り、前期生も実習を行いました。



【アニメの練習のポイント】

1.担当するキャラだけでなく、全てのキャラの気持ちをくみとる。

相手(キャラ)が怒っているのか、悲しんでいるのか。
その感情によって、セリフの反応が変わってきます。


2.映像は演技の流れを助けるものだと認識する。

基本は台本のセリフの流れや、ト書きを参考にします。
映像は、キャラの動きに演技の呼吸を合わせたり、感情を確認したりと
完成へ導くためのものと捉えた方が今後やりやすくなります。



3.担当キャラの口のタイムを取り、セリフを映像に合わせる。

台本を貰ったら、すぐ取り組みたいのがタイムです。
セリフのはじまるタイミングを取りますが、
場合によってはセリフの最後を取ったり、担当キャラ以外も取ることがあります。


4.細やかな部分に神経を尖らせる
現場のマイクは本数が限られており、マイク前へ並ぶことがあります。
時には横から入らせて貰うこともあり、一緒に言うセリフの場合は
目配せをしながら同時にGOすることもあります。
スタジオ内では足音厳禁、台本のペラ音が鳴らないよう気を配ります。




自宅での練習方法は教室内でお伝えしています。
厳しい条件のなか、非常に良い緊張感と集中力で取り組めました。


プロクラスでは各オーディションに向け、セリフやナレーションの調整も行っておりますが
今回のアニメオーディションは各個人で練習し、ボイスサンプルを提出する形にしました。
理由は以下のようになります。


1「ひとりでどれだけ出来るか」
2「急な演出に対応できるくらいキャラを掴めているのか」


合格者が出た場合は現場に付き添いますが、私はブースの中に入りません。
収録が始まったら、あとは個人の力量勝負になります。

読解力、演技力、表現力、隣の人との呼吸、タイム、マイク、ペラ音、演出対応力・・etc
一度にこなすことが沢山あります。


ここでの訛りや甘い滑舌は、初歩的なミスと捉えられ、2回目は完璧にする必要があります。
また、一回目の印象は強く残りますので、出来るだけ一発で完成形にしたい部分でもあります。


全員のボイスサンプルを聞き、プロフィールと共に提出致しました。
私も緊張感を覚えています・・。


それでは、今週も頑張りましょう!

美声ラボのプロフェッショナルコースでは
希望する生徒さんがいらっしゃる場合、歌手講師をお招きして歌唱レッスンを行う運びとなりました。



最近は、リズムゲームのオーディションだけでなく、声優コンテストや所属オーディションの際にも歌唱が必要となるケースが増えてきているようです。




今回のプロフェッショナルコース後期では歌唱レッスンを授業にとりいれました。
音階発声、リップロール、リズムの取り方(通常&)など基礎を中心とした内容です。





前期は声優・俳優・女優としての基礎能力を上げることが優先事項ですので
歌唱レッスンは後期からの方がいいのでは、と考えています。
(希望がありましたら取り入れますのでご相談ください)



本日の前期クラスは、「骨粗しょう症」がキーワードとなりました。
「シャア少佐」などは、ある程度口を開いても言えるワードですが
「骨粗しょう症」は「手術室」と同じように、口の可動範囲を狭めたほうが言いやすいです。


今週の授業内容
≪マンツーマンレッスン≫ 結婚式の祝辞スピーチレッスン(原稿持ち込み)
≪プロクラス前期≫ 初見滑舌原稿(初級~中級)、母音復習、滑舌理論か行、ナレーション
≪プロクラス後期≫ 歌唱トレーニング、音階発声、リップロール、リズムの取り方、歌


前期生徒さんからご感想を頂きました。
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早口言葉は、ゆっくりハッキリとトレーニングするのが効果的です。
プロクラスの早口言葉は、舌の筋肉が記憶することを目的としています。
複雑な言葉ばかりですので、いま苦手とする言葉も言いやすくなります。
確実に言えるようになってから、どんなタイムにも納められるよう
スピードを上げるようにしましょう!

ナレーションでは、読みづらい行がありました。
Bの3行目は声優泣かせな文章です。
頭高にしたり、≪≫をつけたり、大事なワードを前に出したりと
テクニックを多用していきましょう。
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早口言葉、勝てるようになってきましたね!
明瞭な発音には、しっかりした呼気圧と
ウィスパー気味ですので声帯の開閉力も必要となります。
少しずつ声量が上がってきましたので
ゲームをしながらの感情解放も重ねて引き続き自主練してください。
「ぅわぁぁぁ・・」よりも「うわああああああ!」です。
今はどんな場面も100%でいきましょう!

ナレーションは、テクニックだらけですので覚えると随分楽になります。
まずは語尾や出だしに表情をつけていくことから始めましょう。
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初見原稿の早口言葉、綺麗に発音できています。
いま80%ですので、100%を目指し、骨粗しょう症と派出所を倒しましょう!
発音の練習ではありますが、顎の筋肉を引き締め(梅干しのように皺をつくります)
口の開きは小さく、舌先・唇に集中してトライしてみてください!

今後の課題はキャラぶれを起こさないように、
小さな声でも大きく叫んでも統一できるよう、さまざまな声を使って
使用範囲を検討してください。
ナレーションの表情が映えるようになりましたので、引き続き頑張りましょう!

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授業当日と、翌朝の練習は身に付きやすく、素晴らしい考えだと思います。
少し休みが続きましたので、必ず母音の発声練習を行ってください。
いま課題として上がっております「音止め」が自然とクリア出来るようになります。
特に「で(え)、は(あ)、な(あ)」の調音+母音を練習しましょう!

また、笑顔で話していい場合の語尾は、笑顔の表情で音を逃がすことも有効になります。
特にバラエティナレーションは笑顔の音を多用しますので
まずは、そこから始めてみてください!








後期生徒さんからご感想を頂きました。
下記は夏希先生からのアドバイスになります。


本日はレッスンありがとうございます。
「見て見ぬふりをしていた」こと、めんどくさいことだと思います。しかし、この面倒くさい地味な練習を積み重ねていかなければ、何をしても身にならないで、逆に変な癖がついてしまいます。伸びしろはたくさんあります。1個ずつあせらずクリアしていきましょう。



本日はレッスンありがとうございます。
メロディや歌詞は間違えても気にしないで、まずは歌うことを楽しみましょう。
音楽はもともとは自由ですので固定観念は捨てて頂いて・・
でもプロになるには必要なことが沢山あるので
喉奥ひらくトレーニング、毎日少しずつでも続けてください。


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日曜日は、マンツーマンレッスンのお休みを頂き
幕張メッセのklabブースにてキャプテン翼のコントを行いました。

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午後には戻り、17時からのプロクラスに備えていましたが
16時59分になっても誰もいらっしゃりません。

もしかしたら、東京ゲームショウでお休みだと思わせてしまったのでは・・
と不安になった17時ちょうど、エレベーターが開き、全員揃いました。

皆さんでお手紙を書いてくださっていたとのことで・・とても感激致しました。
プレゼントも含め、ありがとうございます。
今週の授業で、頂きたいと思います!


今週の土曜日は第五週目のため、プロクラス後期がお休みになります。
それでは、今週も頑張りましょう!


今回のプロフェッショナルコース前期は


「美声ヨガ
、感情開放、初見オーディション原稿」


プロフェッショナルコース後期は


「発声確認、ナレーション、オーディション原稿(セリフ)」でした。




プロクラス前期生徒さんから頂きました感想です。

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高いモチベーションは、いい練習効果をもたらします。
自分には無いキャラクターを演じる場合、そのキャラクターの情報を集めることが大事となります。
☆今回のポイント
【気弱なヒロインの場合】
・気弱なキャラクターがぶれないよう、感情をコントロールする。
・語尾の扱いかたに注意する。
・ウィスパーの使用も検討する。

感情で演じることが一番大事です。
自分にそのキャラクターがいない場合、テクニックを使うことによって
キャラクターの感情の揺れ幅が判り、自分のモノになる場合があります。
100%感情移入できたら、完成です。頑張りましょう!


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密度の濃い時間になりました。
感情を言葉に乗せるのが得意なほうだと感じております。
アニメ用の芝居も頑張りましょう!

☆今回のポイント
シチュエーションによって演じ方が変わります。
演出に対応できるよう、2~3個の演技プランを準備しましょう。


プロフェッショナルコース後期生徒さんから頂いた感想です。

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1回のアドバイスで「次の発音時にクリアできる」回数が増えました。
初見原稿でも一人で完成することができるよう、クリアの回数を増やしていきましょう!

☆今回のポイント
舌先「い」をひっくり返さないように練習しましょう。



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やや苦手な「言えば」の発音について

☆今回のポイント
・「え」の発音時にしっかりと口を開く。
・舌の筋肉を下アゴに押し付けるよう意識する。

・サ行ハ行の呼気圧を意識しましょう。

語尾の抜けが綺麗ですので、味わいを大事とする
世界遺産のようなストレートナレーションも向いていると考えています。
一般的な滑舌はクリアしていますがプロレベルの滑舌は未達成ですので
スッキリした発音を手に入れるべく、引き続き頑張っていきましょう!

収録、頑張ってきてください!



それでは、今週も頑張りましょう!

先日、後期生徒さんからFMドラマオーディション合格、舞台キャスト選出のご報告を受けました。


前期での壁を打ち破り、本当によく努力されたこと、心から感謝しております。



オーディションは、経験を積むためにも
どんどん受けたほうがいいと考えています。

(声優の所属オーディションに関しては完成してからのほうがいいです。)


自己PRの書き方も、オーディション現場での自己PRも
回を重ねることによって改善ポイントがわかり、研ぎ澄まされていきます。

オーディション特有の緊張感は、いい集中力につながり、練習時のモチベーションもあがります。








今回のプロフェッショナルコース前期は


滑舌原稿、初見オーディション原稿、キャラクターセリフ原稿、発想力エチュード」


プロフェッショナルコース後期は、「発声確認、初見オーディション原稿、6種類ナレーション原稿」でした。




プロクラス前期生徒さんから頂きました感想です。
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息のコントロールが出来て初めて、演じるキャラクターが呼吸をはじめます。
生きているキャラクターになるべく、身体と呼吸を一致していきましょう。

練習方法としては、頭が真っ白になるまで思いっきり走ってみてください。
次に、息が上がった状態でキャラクターセリフを読みます。
「セリフを言わなくちゃ」という気持ちが薄れ、身体は自然に走っている呼吸になります。
身体と呼吸の使い方を意識的に覚えていきましょう。
息をつめたり、息をころしたりという判りやすいテクニックも取り入れていきましょう!
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難しい要求にもチャレンジしてくださってありがとうございます。
とても面白い声質ですので、ウィスパーや女の子らしい声の作り方をマスターした際にも
ある意味、他の追随を許さない、オリジナルのキャラクターが生まれると考えています。

今まで使わなかった筋肉の動かしかたですので、「自分」に戻らないよう
一日だけ新しい声で過ごしてみるなどの練習を試してみましょう。
控えめな女の子は、呼吸使いも意識してみてくださいね!

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苦手な発音がクリアになってきましたね!
発声練習ではほぼ言えている状態になりましたので
初見原稿でも明瞭な発音で言えるよう頑張りましょう!

ナレーションの艶や感情起伏が良好です。
得意分野になりますので、テクニック習得を重視しながらいきましょう!

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呼吸使いや、音の揺れかたで、聞き手の感情を揺さぶることができます。
素晴らしい芝居が生まれましたね!新たなキャラボイスは難しかったはずです。
キャラブレもなく、細かい演出にも対応できるようになりとても頼もしく感じています。

テンポやイントネーションは、自分が今まで普通だったものを壊さなくてはならないので
時間をかけ、ひとつずつクリアしていきましょう!
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新たなクセが判り、次に繋がる時間になりましたね。
マンツーマンにおいては、シチュエーションに沿ったキャラクターボイスが
見えてきたかと思います。
何度も繰り返すことによって、ちゃんとゴールに近づくようになり、
役者として必要な感性が高まってきたと思います。
20個のセリフのうち、10個は今身についている力で完成に持っていける状態だと感じる時間でした。
引き続き頑張りましょう!

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今週末は気温が下がるようです。
喉に違和感がある場合は、事前にご連絡くださいますよう、お願い致します。

それでは、今週も頑張りましょう!

今回のプロフェッショナルコース前期は


発声、滑舌原稿、初見キャラクターセリフ原稿、発想力エチュード」


プロフェッショナルコース後期は、6種類のナレーション原稿でした。




プロクラス前期生徒さんから頂きました感想です。
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解放ですが、アクセントの練習を重ねるように、日常でも解放をクセづけることができます。
ゲーム中にでも、悔しいときは声に出して思いっきり叫んでみてください。
最初は短いワードで構いません。「もう!」など短いワードに馴れてきたら
「もう!信じられない」「もう信じられない、リスキルだけは許せない!」
など長いワードに繋げていきます。

セリフでのよろけ音は動きをつけながら練習、出し方が掴めて来たら
直立でも同じ音が出せるよう何度もチャレンジしてみましょう!

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皆の発想力はもちろんのこと、文章の構築能力もあり、終始笑いの絶えない時間となりましたね。
「ドアを開けたら池」などの発想がとても面白かったです。
滑舌の初見原稿は難しいものです。読みづらい箇所は〇で囲ってみましょう。
一文を4~6個の〇で区切ると読みやすくなります。

キャラセリフの初見原稿に関しては、読解が大事になります。
時間が差し迫った現場などでは、よく出るワードを探して大切に読みましょう。
(今回は「夢」です。) 


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セリフに表情や動きがのり、とてもマッチしていました。
「夢だけど」は、含み笑顔でゆっくりと出してみましょう!
「・・・」などは、暗いイメージを持ちやすいものですが
3パターンほど実際に演じて(暗め、明るめ、照れなど)
前後のセリフに合うものを選べるようにすると効率的です。

滑舌原稿は口がついていくように、苦手なワードのみ書きだして練習してみてください。
お風呂に入っているとき、駅まで歩いているときなど、口と舌の動きを確認しましょう!



プロクラス後期生徒さんから頂きました感想です。
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出したい音を一発で出すためには、日頃の鍛錬が必要です。
失敗が重なると急に壁を感じるかもしれませんが、答えは単純だったりします。

「チ」に関しましては、
①出だしの「ロマン」を低めに出す
②「チ」の際、腹部に圧をかける。呼気は硬口蓋から軟口蓋の合間にあてる。
③「ロマンチック」は、音を山なりに作る

この方法で練習してみてください。


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生徒さん達から、お土産をいただきました。
お心遣い本当にありがとうございます。皆さんで頂きました!
教室はお菓子パーティのような楽しい雰囲気で、集中力も高まりました。



それでは、今週も頑張りましょう!

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