生徒さん達にとって初日のレッスンは
「今ある実力を発揮する」場でもあります。



昨日に続き、プロフェッショナルコース本科の前期がはじまりました。
全員がそれぞれ違う養成所出身であり、今まで教えてくださった先生たちのカラーが見えてきます。





【集中力について】
初日ならではの集中力を活かし、本日の休憩は「120分のうち5分」と少なめです。
声を出している間は、集中力が持続しやすくなりますので
次々と自分の順番が来るように達成可能な小さな目標(テクニック)を提示しました。


①一行読み、指摘を受ける
②改善したら次の人へ
③次の人の音読を聞いてる間、次の行の準備
④改善した一行を含める2行を読み、指摘を受ける



順番が回るペースとしては、約5~10分です。



身体が疲れると「脳が疲れたような」感覚になり、集中力も途切れます。
教室内では出来るだけ空調をかえ、うっすらと音楽をかけるようにと心がけています。



声優レッスンは他業種に比べ、集中しやすい分野です。
腹式呼吸により雑念を払い、声を出すことにより焦点を合わせられます。




初日授業内容
【ラジオCMナレーション】
【詩のナレーション】
【サ行理論解説】


生徒さんから頂きました感想です。
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サ行、タ行以外は、とても綺麗な発音です。
タ行→呼気をせきとめ、解放
サ行→呼気の強さで摩擦させる
どちらも歯列の隙間により、やや難しくなっています。
舌先の当てる位置によりクリアになった音もありましたので
舌の筋肉の使い方により、改善する可能性があります。
調音しやすくなるよう、舌の筋肉を鍛えていきましょう。

本を読んでいる間、駅までの間など、「そして」を繰り返し練習です。
その際は、一音ずつ粒たて、母音もしっかり意識してください。
腹式の基礎が既に出来ており、かっこいい声もお持ちですので、滑舌に集中していきましょう!

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口角が横に広がりやすいですので、縦の口を意識していきましょう。
お口の中に、より多くの空気が含まれるようになりますので、音が優しくなります。
「タ」のアタックが強いのは、滑舌を意識してるゆえだと考えます。
ソフトに呼気をせきとめ解放しましょう。
文章を読む呼気圧は既にお持ちですので、瞬発的に腹式呼吸を使えるよう、
自宅でも腹式の練習を行いましょう!
滑舌の意識も、にこやかなところもタレントにとって素晴らしい利点です。
優しい音を手に入れられるよう頑張りましょう!


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ウィスパーボイスは耳心地良く、聞いてる人も癒されるものです。
必ずナレーションの良さにつながりますので、最大限活かせるよう
音の軸をしっかりと立てましょう。
また、声帯周りの筋肉を腹式呼吸の圧に耐えられるよう、鍛えていきましょう!
腕などほかの筋肉を刺激しながら出してください。
特にハ行は呼気の強さが必要な音です。
ここをクリアすると、他の行も言いやすくなると思いますので、集中的にせめていきましょう!


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「どこからでも」の音は、「ど」の母音「お」を意識することによってやわらかくなります。
「どーこーどーこーどーこー」と母音「お」を伸ばしながら繰り返し発音してみてください。

基礎では母音を、基本的には指摘を受けたテクニック部分を
集中的にトレーニングしましょう!
また咳が出る日は、できるだけ声帯を休ませてください。
結節など出来ぬよう、今あるヒロイン向きの素敵な声質を大切にしていきましょう!



モチベーション高く、いいスタートを切りました。
今週も、引き続き頑張りましょう!